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みなさん、こんにちは。スワローインキュベート代表の大野です。
Galaxy S26 Ultraは、スマートフォンのカメラ体験を「撮る」から「創る」へと大きく塗り替える一台です。
今回は韓国サムスン公式Newsroomに掲載された情報をもとに、Galaxy S26 UltraのAI機能をエンジニア視点で深掘りしていきます。特に注目したいのが、春の花見スポットでのSNS投稿トレンドをまるごと変えてしまったという「フォトアシスト」シリーズ。韓国語で読んだ現地情報を日本語でわかりやすくお伝えします。
Galaxy S26 Ultraの立ち位置:AIスマホ競争の「現在地」
2025年のGalaxy S25シリーズで「AIスマホ元年」と言われ始めましたが、S26 Ultraはその延長線上にありつつも、AI機能の実用レベルが一段階上がっています。
以前の記事(Galaxy S25 Ultra 韓国現地レビュー|AIスマホ大衆化の旗手か、期待外れか?)でも触れた通り、S25世代では「AI機能が搭載されている」ことが売り文句でした。ところがS26 Ultraでは、「AI機能を日常的に使いこなせるか」がユーザー評価の軸にシフトしてきています。韓国のテックコミュニティでもこの変化はかなり話題になっています。
AI写真編集機能「フォトアシスト」を詳しく見る
フォトアシスト – AI消しゴム
まずこれ、シンプルに強力です。
ギャラリーアプリを開いて、気になる人物や物体をタップするだけで自動認識・除去してくれます。別途アプリのインストール不要というのがポイントで、撮影→編集の導線がワンアプリ内で完結します。
エンジニアとして注目したいのは、「消去対象の推薦(제거 대상 추천)」機能です。ユーザーが指定しなくても、背景に写り込んだ不要な被写体をAIが自動で候補提示してくれます。これはセグメンテーション+物体検出を組み合わせたモデルがオンデバイスで動いていると考えられます。画像処理を専門にしている立場からすると、これをリアルタイムに近い速度でスマートフォン上で動かすのはなかなか大変な話で、Snapdragon 8 Elite世代のNPU性能があってこそ成立する機能です。
桜の名所で「後ろに知らない人が写り込んでしまった」という経験、誰でも一度はあるんじゃないでしょうか。韓国では春の花見(벚꽃놀이)のシーズンにこの機能が爆発的に使われたと報じられています。
フォトアシスト – 作成(만들기)
こちらはさらに攻めた機能です。テキスト入力で写真内の要素を自然言語で変更できるという、まさに「呪文で写真を編集する」体験です。
韓国Newsroomで紹介されていた例が面白くて、
- 「桜に合うピンクのニットに変えて」
- 「地面にハート型の花びらを作って」
こういった指示に対応できるとされています。服装・背景・小物を自然言語で指定して差し替えられるのは、従来の「フィルター」や「レタッチ」の概念を完全に超えています。
技術的には画像内の特定領域を自然言語でセグメントして、インペインティングやImage-to-Imageの生成モデルで差し替える構成が想定されます。いわゆるInstructPix2PixやControlNet系の応用に近い考え方ですね。これをスマートフォン上でどこまでオンデバイス処理しているのか、それともクラウドと組み合わせているのか、この点は引き続き追いかけたいと思っています。
AI機能スペック一覧表
| 機能名 | カテゴリ | 主な動作 | 備考 |
|---|---|---|---|
| フォトアシスト – AI消しゴム | 写真編集 | 人物・物体の自動認識・除去 | ギャラリーアプリ内完結、別途アプリ不要 |
| 消去対象の推薦 | 写真編集 | AI自動候補提示 | AI消しゴムのサブ機能 |
| フォトアシスト – 作成 | 写真生成・編集 | 自然言語での背景・服装・小物変更 | テキスト入力で指示 |
| LOGシューティングモード | 動画撮影 | 広ダイナミックレンジ・フラット記録 | 後編集での色調整を前提とした設計 |
| LUTフィルター(4種) | 動画編集 | ブロックバスター/ハイティーンドラマ/ロマンス/スリラー | LOG映像に適用 |
| クリエイティブスタジオ | 動画・写真変換 | 3Dカートゥーン・ウェブトゥーン・アール・ヌーヴォーなどへのスタイル変換 | 複数スタイル対応 |
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動画撮影のAI機能:LOGシューティングとクリエイティブスタジオ
LOGシューティングモード
動画撮影においても、S26 Ultraは本格的なクリエイター向け機能を搭載しています。
LOGシューティングモードは、いわゆる「フラット撮影」です。映像制作の現場では当たり前の考え方ですが、色情報をできるだけ圧縮せずに広いダイナミックレンジで記録し、後工程でグレーディング(色調整)を行うことで仕上がりの自由度を最大化します。
スマートフォンでこれをやれること自体はS22 Ultra世代あたりから可能になっていましたが、S26 UltraではLOG映像に対してプリセットのLUTフィルターをワンタップで適用できる点が進化しています。
4種類のフィルターは:
- ブロックバスター:コントラスト強め、映画的な重厚感
- ハイティーンドラマ:明るく鮮やかな青春映画風
- ロマンス:柔らかいトーン、暖色系の雰囲気
- スリラー:シャドウを落とした緊張感のある表現
これ、ちょっと面白いですよね。フィルター名からすでに「どんな映像を作りたいか」がイメージしやすい。初心者でもLUT適用のハードルが下がるし、韓国でYouTubeやInstagram Reelsを本格的に始める若いクリエイター層には刺さりそうな設計です。
クリエイティブスタジオ
こちらはもう完全に「遊びの領域」ですね。良い意味で。
動画や写真を3Dカートゥーン・ウェブトゥーン・アール・ヌーヴォーなどのスタイルにAI変換する機能です。韓国はウェブトゥーン(웹툰)文化が非常に根強いので、「自分の写真をウェブトゥーン風に変換する」という機能への需要は日本以上にあると思います。
エンジニア視点では、これはStyle Transfer系のモデルが動いていると考えられます。ただ動画全体に一貫したスタイルを適用しながら時間軸方向の整合性(テンポラル一貫性)を保つのは技術的に難しいタスクで、フレーム間のノイズやちらつきをどう抑えているかが気になるところです。
韓国コミュニティの反応:「花見のインスタが変わった」
韓国Newsroomの記事タイトルが「사람 많은데 어떻게 찍었지?(こんなに人がいるのにどうやって撮ったの?)」というもので、これがまさにS26 Ultraのフォトアシスト機能への反応を表しています。
韓国の花見スポットといえば汝矣島(ヨイド)や鎮海(チネ)が有名ですが、週末は日本のお花見名所と同じく、どこで撮っても人が写り込む状態です。それでも「人が写っていない桜の写真」がSNSに溢れている――この現象の裏にAI消しゴムがあるというわけです。
「技術が文化を変える」というのは大げさかもしれませんが、これは確実に「写真を撮る・編集する・シェアする」という行動パターンに影響を与えています。カメラ機能の進化は単なるスペック競争ではなく、こういうところに実際の変化として現れてくるんですよね。
Galaxy S25 Ultraからの乗り換えは検討すべきか
Galaxy S25 UltraからS26 Ultraへの乗り換えを考えている方に向けて率直に言うと、AI機能の質的向上を重視するなら乗り換えの価値はあると考えます。
S25 UltraもGalaxy AIを搭載していましたが、S26 Ultraでは「フォトアシスト – 作成」のような自然言語での写真編集や、LOG動画×LUTのワンタップ連携など、実用レベルで使える機能の幅が広がっているのが大きな違いです。
一方で、カメラのハードウェアスペック(センサーサイズ・望遠倍率など)の変化幅が限定的であれば、「1世代スキップしてS26 Ultraに乗り換える」か「S25 Ultraを継続使用してS27を待つ」かは、正直なところ使用頻度と予算次第になってくるかと思います。
まとめ:Galaxy S26 UltraのAI機能、どう評価するか
Galaxy S26 Ultraは、「撮った写真を後から創り直せる」スマートフォンとして、現時点で最も完成度が高い一台と言えます。
特に以下の3点が、同世代他機種と比較したときの強みです:
- フォトアシスト – AI消しゴム:背景の人物除去が別アプリ不要でギャラリーから完結する実用性
- フォトアシスト – 作成:自然言語で写真の中身を変更できる次世代の編集体験
- LOGシューティング × LUTフィルター:動画クリエイター向けの本格ワークフローをスマートフォンに凝縮
韓国のSNSや花見文化に変化を与えているという事実が、機能の実用性の高さを証明しています。スペック表だけでは見えてこない「生活に溶け込む使い勝手の良さ」こそ、S26 Ultraの最大の魅力です。
Galaxy S25 Ultraや前世代機からの乗り換えを検討している方、あるいはiPhoneからAndroidへの移行を考えている方には、有力な選択肢として強くおすすめします。
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参考情報
本記事は以下の情報を参考に執筆しました。
- https://news.samsung.com/kr/사람-많은데-어떻게-찍었지-봄꽃-인증샷-트렌드-바(Samsung Newsroom KR、2026年4月16日)


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